くくり罠で捕獲したイノシシの骨で出汁スープを取って猪骨チャーシューラーメンを作ってみた

家の裏山でくくり罠を使ってイノシシを捕獲しました。

解体して大量の肉はもちろん大量の骨が手に入ったので、イノシシの骨を煮込んで出汁を取り、猪骨スープを作ってみました。さらに猪骨ラーメンにチャレンジ!

最低限の下ごしらえで後はじっくりコトコト煮込むだけ。イノシシの凝縮された旨味がたっぷりのラーメンですよ。

家の裏山でくくり罠を使ってイノシシを捕獲

家の裏山の竹林でタケノコを掘り起こすイノシシをくくり罠で捕獲しました。推定3歳、40−45kgの雌イノシシ。

解体したら15kg以上のお肉が手に入りました。そして、大量の骨も。

【狩猟】家の裏山でタケノコを掘るイノシシをくくり罠で捕獲、解体して食べてみた

大量に骨が手に入ったので猪骨スープを作ってみる

以前、おすそ分けでいただいたイノシシの骨で出汁を取り、猪骨スープを作ってみたら感動するほど美味しかったことがありました。ただのサッポロ一番しおラーメンが旨みたっぷり猪ラーメンに大化け!

今回は自分が家の裏山で捕獲したイノシシなので、できる限り食べ尽くしたい!ということで背骨(脊髄)で出汁を取り、猪骨スープを作ってみることにしました。

具材は余りもの野菜でOK

用意する具材はこちら。

  • イノシシの背骨(肉付き)
  • 生姜
  • ニンニク
  • 唐辛子(去年マイ畑で育て、乾燥させたもの)
  • ネギ(近所のおばあちゃんにもらった余りもの)
  • 玉ねぎ(余りもの)
  • 人参(余りもの)

ネギは近所のおばあちゃんにおすそ分けしていただいたものですし、唐辛子は去年マイ畑で育てて乾燥させたものです。こういう適当レシピでもいいじゃないか。

調べてみると、イノシシの脊髄が特に旨味が出やすいようで、他にも手足の骨や脳みそ(!)を使う方法もありました。今回はお肉付きの背骨(脊髄)だけで挑戦してみます。

最低限の下処理:イノシシの背骨をよく洗って湯通し

手順はこちら。

  1. イノシシの背骨をよく洗う
  2. イノシシの背骨にお湯をかけ、湯通しする
  3. 大きな鍋に全ての具材を入れて煮込む
  4. 都度、灰汁(アク)をすくい取る

もはやジビエレシピでもなんでもありません。最低限の下処理をして後はコトコト煮込むだけ。

適度にアクを取り、あとはコトコト煮込むだけ

家にある最も大きな鍋に全ての具材を入れ、じっくりコトコト煮込みます。

しばらくすると灰汁(アク)が出てくるので、こまめにすくい取ります。

2−3時間煮込んでみると、野菜はクタクタになり、イノシシの背骨はホロホロに。スープも黄金色になってきました。

味見をしてみると「お、旨い!」確かにイノシシの背骨から旨味が出ています。

イノシシの背骨を6時間煮込んでみた

さらに続けて計6時間煮込んでみるとあんなに硬かった背骨が少し触っただけで崩れるようになりました。

煮込んだことで水分もだいぶ蒸発し水量が減っています。濃縮されてずいぶんとコクが出てきました。

コラーゲンが出てきたのか、味がいっそう美味しくなりました。いや〜、6時間も煮込んだ甲斐がありました!

大鍋の中に溶けたイノシシの骨や肉、野菜を取り除けばスープづくりは終了です。

見よ、この濃厚な色味を!

イノシシの野生の旨味が凝縮された猪骨スープの完成です。

全てを出し尽くしてカスカスになった肉や骨、野菜たち。

中には結構な量のお肉が付いていたので捨てるのがもったいない!

ということで、イノシシ肉のしぐれ煮に再調理。捨てるはずの背骨からもう一品おかずが生まれました。

猪骨ラーメンの出汁を取った背骨と肉を捨てずに再活用してイノシシ肉のしぐれ煮を作ってみた

並行して作っていたイノシシのもも肉チャーシュー(煮豚)

実は猪骨スープづくりと平行して、イノシシのもも肉でチャーシューを作っていました。芯にはほんのり肉の色が残ったジューシーなチャーシューが完成しました。

チャーシューづくりで作ったチャーシューと醤油ダレ、そして、猪骨スープを使って猪骨ラーメンを作ります。

簡単ジビエレシピ!くくり罠で捕獲したイノシシのもも肉でチャーシュー(煮豚)を作ってみた

イノシシのもも肉チャーシュー入り・猪骨ラーメンを作ってみた

猪骨ラーメンで肝心の麺は播州姫路が誇る素麺メーカー・揖保乃糸の中華麺をセレクト。

乾麺なのに生麺のようにツルッとした喉越しが特徴の隠れた一品です。

猪骨スープの味が濃厚で強すぎるかと思い、ほどよくスープに絡むストレート麺を採用しました。

大鍋で中華麺を茹でている間に、猪骨スープとチャーシューで作った醤油ダレを混ぜ合わせてラーメンスープを作ります。そして、麺をしっかりと湯切りして、スープの中にくぐらせます。

その上に、イノシシのもも肉チャーシュー、ネギ、水菜、メンマをトッピング。冷めないように早く!

 

ハイ、ついに猪骨ラーメンの完成です!

どうですかこの猪骨ラーメン!美味しそう…!

時間を掛けてスープを作った甲斐がありました。チャーシューのレア感もばっちり。

気になるお味は、、、旨い!旨いよ、これ!

猪骨ラーメン大成功だーーーーーーーーーっ!!!

 

イノシシの旨味がスープにぎゅっと濃縮されています!チャーシューも味がしっかり付いていてうめえ!

揖保乃糸の中華麺との相性も良いですね。チュルチュルした喉越しであっという間に平らげてしまいました。

とても美味しかったので翌日に再チャレンジ。

今度はしっとりやわらか低温調理したイノシシハムと猪骨スープづくりの肉を再活用したイノシシ肉のしぐれ煮をON!

美味しいに決まってます!

 

一日中イノシシの背骨を煮込んでいましたが、時間を掛けた甲斐があって美味しいラーメンができました。いやはや、最高ですな。

ストーブの熱エネルギーを煮込み料理に利用する

今回はガスコンロでイノシシの背骨を煮込んでみましたが、正直ガス代がもったいない。時間かかり過ぎ…!

ちょうど我が家は引っ越したばかりで念願の薪ストーブ付のお家になりました。薪ストーブを使用する秋〜冬の季節は薪ストーブの熱エネルギーを有効活用しながら煮込み料理をすると良いなと感じました。