パタゴニアのブラックホール・ウエスト・パック5Lのレビューです。
- ウエストバッグは揺れやすいので苦手
- MTBライドで着用するウエストバッグを探している
- 容量は大きいほうが良いが整理しやすいものが好み
パンツのポケットにスマートフォンや財布を入れて持ち運ぶのが苦手なハダはウエストバッグが大好きです。腰に巻いても良し・肩に掛けても良しのウエストバッグはアウトドアやタウンユースで使い勝手の良いバッグの一つですね。
- 太めのウエストベルトとコンプレッションストラップでフィット感抜群
- サイドポケット・内側メッシュポケット・外側ポケットと計4つのポケットあり
- 肉厚で頑丈な生地なのでバッグ内部の荷物が傷つきにくい
MTBダウンヒルや100km以上のロングライドを想定して購入したウエストバッグです。
2021年7月に開催されたOMM LITE BIKEでは必携装備を全て収納することができた容量5リットルが魅力です。
スポーツテイストの強いデザインですが、オールブラックなのでタウンユースにも使いやすいのがお気に入りです。
スマートフォン・財布・車の鍵・タオル・500mlペットボトルなど一式を収納するのに十分なサイズなので、ザックを背負うまでも無が山を散策するようなシーンでも重宝します。
ハイキングやバイクライディングを想定した横長ウエストバッグで揺れにくい
パタゴニア ブラックホール・ウエスト・パック5Lの概要は以下です。
- 価格 8,250円(税込)
- 容量 5リットル
- 重さ 320g
- サイズ 15*42*10cm
- カラー ブラック、レッド、ネイビー等 計6色
- 生地 300デニール・リップストップ・リサイクル・ポリエステル100%
- 製造 ベトナム
- その他 TPU(サーモプラスチック・ポリウレタン)フィルムを生地表面にラミネート
ウエストバッグと言えば3L以下の小型のものや、グレゴリーの名作テールメイトSのような大容量8Lのものなどサイズは種々様々です。しかし、タウンユースやトラベルを意図したものが多く、バッグの中身の揺れについては軽視されている印象がありました。
近年はトレイルランニング用のウエストバッグも普及し、Naked Running Bandやパーゴワークス・RUSH HIPなど、ランニングシーンでも揺れにくいデザインのものが増えてきました。しかし、揺れにくい一方、今度は容量が少ない問題がありました。
ブラックホール・ウエスト・パック5Lはその中間に位置するようなウエストバッグです。
5リットルと使い勝手の良い容量を確保しながらもフィット感を向上させ揺れにくい仕様になっています。タウンユースはもちろん、ハイキングやバイクライディングにも対応します。
ブラックホール・ウエスト・パック5Lは横長のデザインで腰を包み込むようなシルエットが特徴です。体の重心から荷物が離れるほど揺れが大きくなりますが、横長のデザインにすることで容量を確保しながらも揺れにくい形状になっています。
加えて、収納ポケットを豊富に用意することで利用シーンを広げています。スマートフォンや財布は落としたり汚したりしたくないので貴重品を分けて収納できるのが便利ですね。
OMM LITE BIKEの必携品が収納できるウエストバッグ
パタゴニア ブラックホール・ウエスト・パック5LはMTB用に購入しました。
GoProを胸部に装着してダウンヒルの動画を撮影したり往復100km以上のロングライドに出掛けることを想定しています。
トレイルランニング用ザックは収納力・整理力も高く使い勝手が良いのですが、GoProを胸部に装着した際に干渉してしまいます。ウエストバッグであれば体との接地面積も少なく、バッグを回転させることで荷物の出し入れもできます。
ちょうど良いサイズをずっと探しており見つけたのがブラックホール・ウエスト・パック5Lだったのでした。
パタゴニア ブラックホール・ウエスト・パック5Lは2021年7月に長野・白馬村で開催されたOMM LITE BIKEでも着用しました。<【OMM LITE 2021 レビュー】初参戦BIKEで混合1位・総合7位>
必携装備(KIT LIST)はリュックサック、バイクパックに入れて携行することが必須です。トレイルランニング用ザックを着用するか迷ったのですが、事務局にメールで問い合わせたところ「必携装備を持ち運べるのであればウエストバッグでも可」とのことだったのでブラックホール・ウエスト・パック5Lを選びました。
- レインジャケット パタゴニア ストーム10・ジャケット
- レインパンツ ワークマン フィールドコア レインパンツ
- ヘッドライト マイルストーン トレイルマスター MS-F1
- ホイッスル 100均で購入したもの
- コンパス 100均で購入したもの
- エマージェンシーシート(袋状) SOL ヒートシート・エマージェンシー・ヴィヴィ
- ファーストエイドキット 絆創膏、ガーゼ、胃腸薬、頭痛薬など
- 自転車用の工具等 マルチツールキット(借り物)、インフレーター&CO2ボンベ(1本)
- 非常食 会場でもらったPOW BARやコンビニで購入したBE KINDなど
多少ギリギリ感はありましたが、上記の必携品すべてを収納することができました。
サドルバッグやフレームバッグを使えばトレイルランニング用ザックやウエストバッグすら必要ないかもしれませんが、MTB専用バッグは高価なものが多いですし、ウエストバッグであればタウンユースもできるのが購入の決め手です。
ベルト+ストラップでフィット感抜群 たっぷり入る容量5Lなのに揺れにくい
パタゴニア ブラックホール・ウエスト・パック5Lの特徴は以下です。
- 太めのウエストベルトとコンプレッションストラップでフィット感抜群
- サイドポケット・内側メッシュポケット・外側ポケットと計4つのポケットあり
- 肉厚で頑丈な生地なのでバッグ内部の荷物が傷つきにくい
ウエストバッグで容量5リットルとなると揺れが心配ですが、38mmの幅広ウエストベルトとコンプレッションストラップで締め上げることでしっかりと腰にフィットするデザインになっています。
ウエストバッグにしては横幅が大きくラウンドした形状になっており、バッグ全体で腰を囲うような形です。またバッグ裏側はメッシュパネル構造になっており腰が蒸れにくくなっています。
サイドポケット・内側メッシュポケット・外側ポケットと計4つのポケットがあり、収納力だけではなく整理力に優れているポイントは見逃せません。
外側ポケットは小さく厚みも無いため、鍵やコインケース程度しか入りませんが、開け締めの多いメインポケットとは別で貴重品を収納できるのが良いですね。
サイドポケット2つは伸縮性が高いメッシュ素材に加え、外側からコンプレッションストラップで締め上げることができます。後述するペットボトルはもちろん、レインジャケットや補給食も収納することができます。
特にMTBに乗りながらジッパーを開け締めすることはできませんが、サイドポケットであれば運転中でも片手で取り出すことができるので重宝します。
肉厚で頑丈な生地なのでバッグ内部の荷物が傷つきにくいことも特徴です。MTBで着用する前提なので転んでも破れにくいものが好みです。
ハダは山中の未舗装路をダウンヒルすることもあり、MTBで転んでしまうこともしばしば。以前使用していたパタゴニア ライトウェイト・トラベル・ヒップ・パック3L(廃盤)はライトウェイトな薄手生地のため、未舗装路で転んだら一度で破れてしまい、バッグに入れていたGoProのバッテリーも凹んでしまいました(ショック)。
逆に言えば、生地が硬いので伸縮性はありません。たくさんの荷物を収納する場合は配置に注意して収まるようにする工夫が必要です。
サイドポケットに500mlペットボトル2本を収納すると落ちやすい
パタゴニア ブラックホール・ウエスト・パック5Lの気になる点は以下です。
- サイドポケットが浅く500mlペットボトルが固定しにくい
- 容量5Lで重さ320gとやや重め → 荷物を入れ過ぎると腰が重い
- ベルト余尺が体の中心に向かう → 股間付近でバタついて邪魔臭い
ブラックホール・ウエスト・パック5Lの特徴でもある2つのサイドポケットには500mlペットボトル2本を収納予定でした。ウエストバッグでウォーターボトルを外付けできるデザインは珍しいこともあり、購入のきっかけとなりました。
しかし、MTBを乗り降りしたり、自転車を押して走ったりすると500mlペットボトルが落ちてしまうこともあります。サイドポケットの外部にあるコンプレッション用コードを締め付けることで安定はしやすくなりますが、ポケットが浅いため多少の不安を感じます。
対応策としてはコンビニで購入できるアクエリアスやいろはす等の350mlペットボトルを装着することです。背丈が低い分、安定感が増します。
容量5Lですが重さ320gとやや重めなのが懸念点。
OMM LITE BIKEに出場した際は必携装備を全て入れると2kg程度の重さになってしまいました。OMM LITE BIKEでは山中の未舗装路で自転車を降り、押し走るようなシーンも多いので腰に重さを感じることもありました。ベルトをしっかり締め上げないと上下の揺れも感じます。
ウエストベルトは38mm幅広でコシのある素材、フィット感が高いことが特徴です。バックルアジャスターを体の中央部に配置できるように両サイドから2本で締め上げるようになっています。
それ自体は使いやすいのですがウエストベルト余尺が体の中央部に垂れ下がってしまいます。そのため、MTBを漕いでいると内ももに当たってしまうのが気になるポイントです。余ったウエストベルトはベルトと体の間に入れ込むことで対応できますが、バッグを腰で回して荷物を取り出す度に再び入れ込む必要があるので少し面倒です。
パタゴニア ブラックホール・ウエスト・パック5Lの購入方法
パタゴニア ブラックホール・ウエスト・パック5Lはパタゴニア公式オンラインショップやパタゴニア店舗、アウトドア専門店、楽天市場などで購入することができます。
定価は8,250円。ウエストバッグとしてはやや高めの価格設定ですが、MTBライドやタウンユースに使い勝手の良いサイズ感と収納力の高さが魅力です。縫製や生地もしっかりしているので長く愛用できそうです。