【ランニングの量と質】Garmin Connect・STRAVA・Training Peaks・STRYD【ランニングパワー管理】

今回はハダが利用しているランニングアプリやサービスについてまとめてみました。

STRAVAを利用するランナーは多いですが、Training PeaksやSTRYDは日本語に対応していない分、興味はあるものの使ったことが無いランナーも多いのではないでしょうか。

利用するサービスが増えると混乱してしまいがちですが、自分のトレーニング量や強度を定量的に測ることができるとモチベーションも維持しやすくなりますよ。

こんな人に読んで欲しい
  • 月間走行距離でランニングのトレーニング量を管理している
  • STRAVA課金するか悩んでいる
  • Training Peaksに興味があるがどんな使い方ができるか分からない

今回はGarminのGPSウォッチで計測したランニングデータを抽出し、他のランニングサービスやアプリでトレーニング量や強度を定量的に測る方法を紹介します。

この記事でお伝えしたいこと
  • 月間走行距離による管理ではトレーニング量しか測ることしかできない
  • 週間単位でトレーニング量トレーニング強度を管理する
  • 心拍数は体調の影響を受けやすいがランニングパワー強度や疲労度を数値化できる

ハダが利用しているランニングサービスは以下の4つです。

  • Garmin Connect GPSウォッチで計測したランニングデータの抽出
  • STRAVA 週間走行距離・時間の管理、ランニング用SNS
  • Training Peaks 独自指標TSSに基づくトレーニング強度の管理
  • STRYD ランニングパワーを計測しTraining Peaksと連携

最初のサービス連携や使い方はとっつきにくいところもありますが、使い慣れれば毎日のランニングに欠かせないサービスになるはずです。

ハダ

月間走行距離の管理だけではトレーニング量ばかりを注視してしまいがち。Training PeaksSTRYDを連携させることで一つ一つのトレーニング強度を定量的に測ることができるようになり怪我の予防にも役立ちますよ

Training PeaksとSTRYDによるランニングパワー管理で人生初100マイル完走

記事を書いているハダのランニングスペックは以下です。

自己ベストタイム

2020〜2021年はコロナ禍でトレイルランニングやマラソンのレースがほとんど開催されず、黙々とトレーニングを積む時期が続いています。

レース開催の見通しが暗い中、2020年6月から導入したのがトレーニング管理サービスのTraining PeaksとランニングパワーメーターのSTRYDでした。

それまでは月間走行距離100〜150km程度でしたが、Training PeaksとSTRYDを導入したことでトレーニングの量や強度を意識するようになりました。現在は月間走行距離300〜400kmを維持しています。

その結果、2020年10月に開催されたOSJ KOUMI100は人生初の100マイルレースにも関わらず31時間7分のタイム、総合28位でゴールすることができました。紛れもなくTraining PeaksやSTRYDのおかげです。

Garmin Connectで抽出したデータをSTRAVA・Training Peaks・STRYDに連携

ハダは以下4つのランニングサービスを利用しています。

  • Garmin Connect GPSウォッチで計測したランニングデータの抽出
  • STRAVA 週間走行距離・時間の管理、ランニング用SNS
  • Training Peaks 独自指標TSSに基づくトレーニング強度の管理
  • STRYD ランニングパワーを計測しTraining Peaksと連携

Garmin ConnectやSTRAVAは利用しているランナーも多いと思いますが、Training PeaksとSTRYDは日本語対応しておらず「興味はあるけど使ったことがない」というランナーも少なくないはずです。

ランニングパワーメーター・STRYDはシューズのシューレースに取り付ける

ランニングデータの計測はGarminのGPSウォッチ・ForeAthlete945を使っています。そのため、GPSウォッチから抽出した元データをGarmin Connectで閲覧しています。

合わせてランニングパワーメーター・STRYDをシューズのシューレースに取り付け、GPSウォッチと同期することでランニング中のランニングパワーを計測することができます。

ハダ

ForeAthlete945光学式心拍計測機能があり、手首から心拍数を計測することができます。とはいえ計測精度はいまいち。一方、胸に取り付ける心拍ベルトは精度は高いのですが苦しい・ズレる・洗濯が面倒です。心拍数以外でランニングの強度を測る方法として採用したのがSTRYDによるランニングパワーでした。

GPSウォッチ→Garmin Connectに抽出されたランニングデータはSTRAVA・Training Peaks・STRYDの各サービスに自動同期されるように設定できます。

STRAVA=量の管理、Training Peaks=質の管理

Garmin Connect、STRAVA、Training Peaks、STRYDと4つもアプリがあると混乱してしまいますが、基本的にはSTRAVAでの管理、Training Peaksでの管理をしています。

  • STRAVA 週間走行距離・時間の管理
    →「今週は何km・何時間走ったか」などトレーニングの量を視覚的に管理
  • Training Peaks ランニングパワーに基づく独自指標TSSで定量的に把握
    →「今日のランニングの強度はどれくらいか」「現状の疲労度はどれくらいか」などトレーニングの質を管理

STRAVAやTraining Peaksとにらめっこしながら現在は週間単位でトレーニングの質と量を管理するようにしています。

ハダの1週間のトレーニング目安
  • 1週間に5日以上は走る、週2回は峠走・ペース走・ビルドアップ走を実施
  • 週間走行距離80kmを越えるように走る、活動時間は7〜10時間が目安
  • Training PeaksのTSSスコアが週間700TSSは越えるようにする

FORM(TSB、現在の体調)を意識しながらトレーニングを積み上げる

Training Peaksには様々な独自指標があり分かりにくいのですが、トレーニング強度であるTSS(Training Stress Score)と現在の体調を示すFORM(TSB、Training Stress Balance)の数字を意識すると良いです。FORMの数値がマイナスに触れていると体が疲れていることを示すのですが、体感と数値の擦り合わせに役立ちます。「今日は走っておきたい日だけどFORMの数値も低いし明日に回そう」と判断の基準が生まれます。

現在はコロナ禍で照準を合わせるレースも無いのが正直なところですが、上のトレーニング目安を意識しながら走っています。最近はもっぱらフルマラソン・サブ3達成を狙っているので週末の山行は減らし、ロードランニングが中心です。

「フルマラソン・サブ3を狙うなら最低でも月間走行距離300kmは越える必要がある」と耳にすることもありますが、月間走行距離=トレーニング量の把握だけでは各トレーニングの強度や現状の疲労度が見えないため、積み重なった疲労による怪我が心配です。

2021年からマウンテンバイクにも乗り始めたので週末はMTBのロングライド(100km以上)に出掛けることも多く、ランニングとのクロストレーニングとして良い影響があると良いなと考えています。

2020年に引き続き、2021年もレース開催は絶望的なので今は忍耐強く粛々淡々と力を付ける時期なんだと言い聞かせています。レースが開催されないことでレース後の肉体的ダメージも少なく、毎週・毎月と力を積み上げることができているように感じます。

以前であれば練習がてらハーフマラソンを走ることは皆無だったのですが、最近は2週間に1度くらいのペースでタイムトライアルに取り組んでいます。

疲労感を残したままでも1kmあたり4分10秒で21.2kmを走り切れるようになったのは大きな進歩です。コロナが落ち着いたら必ずフルマラソンでサブ3、いや、2時間55分切りを達成したいものです(強気)。

STRAVAはトレーニング量を視覚的に把握しやすい

STRAVAはスマホアプリ・ブラウザ共にUI/UXの完成度が高く視覚的に量を把握しやすいことが特徴です。しかし、週間走行距離/時間/獲得標高…を把握するだけならGarmin ConnectやTraining Peaksでも十分可能です。

個人的にはランナー仲間が毎日のように走っている投稿を見て「俺も走らねば!」とモチベーション維持に利用する側面が強いです。STRAVAで見掛けた楽しそうなコースを一緒に走らせてもらうこともありました。

各ランニングサービスのサブスクリプション価格

気になるのは各ランニングサービスのサブスクリプション価格(月額利用費)です。

  • Garmin Connect 無料
  • STRAVA 年額6,300円 ※月額525円(年間払いの場合、毎月払いは月額800円)
  • Training Peaks 年額12,540円 ※1ヶ月あたり換算で1045円
  • STRYD 32,000円/個(公式サイトの場合)

サブスクリプション=年間費として考えると、決して安い金額ではありません。しかし、毎日のようにランニングに取り組む中でトレーニングを定量化できるメリットは計り知れません。どうせやるなら効率的にトレーニングしたいですよね。

1年365日で300日は走ると仮定したらSTRAVAは1日あたり21円、Training Peaksは41.8円です。「今日は走る気にならないなあ」と感じる日でもこれらサービスに背中を押してもらった日は数え切れません。なによりランニング自体が趣味であり自分への(時間やお金を含めた)投資ですから「投資した以上に成長して元を取るぞ!」と走っています。

友人が「良いサービスには課金して開発者に敬意を払うべき」と言っていたのが印象的で、毎日のように使っているサービスには積極的に課金するようにしています。サービスが維持できるようにみんなで課金しましょう。