ウルトラマラソン&トレイルランナーのハダです。
今回は収納力と整理力に優れたトレイルランニング用ザックのレビューです。
すべて自分が実際に使ったことのあるザックからおすすめを5つ選びました。
- トレラン用ザックは何を基準に選べばいいのか分からない
- ロングレースに向けて容量の大きいザックを探している
- さまざまなザックを比較して自分に合ったものを見つけたい
ハダがトレイルランニングを始めた5年前は今に比べ商品数も少なく、どんなザックを選べばいいのか非常に悩みました。
岡山の田舎トレイルランナーということもあり、ショップで実物を試着する機会もほとんどありませんし、インターネットを頼りに情報収集しても販売サイトだけではランナーの着用感が分からないことも少なくありません。
トレイルランニングを始めて5年が経ち、100km以上のウルトラトレイルランニングレースに出場・完走するなかで、自分に必要なザックの機能や容量がようやく分かってきました。
ハダ
今回は実際に自分が使ってみた商品の中から初心者ランナー向けザックから100マイルレース対応ザックまでおすすめを5つ選びました!
ハダのトレイルランナー・スペック
記事を書いているハダの概要は以下です。
- 1989年生まれ愛知県出身の30歳
- 人口1,500人&森林率95%の岡山・西粟倉村在住
- 身長171cm&体重66kg
- トレイルランニング歴5年、マラソン歴8年
- 2019年の主な完走レースは阿蘇ラウンドトレイル(120k)、上州武尊山スカイビュートレイル(143k)、伊豆トレイルジャーニー(68k)等
- 自己ベストタイムは、フルマラソン:3時間7分4秒、ウルトラマラソン:9時間32分11秒
山に囲まれた中山間地の小さな村でトレイルランニングを中心に、フルマラソン、ウルトラマラソンにも取り組んでいます。
短距離のスピードレースよりも長い距離を淡々と走り続けるのが得意。
フルマラソン・サブ3達成と100マイル(=160km)のウルトラトレイルランニングレース完走を1つの目標に日々走っています。
トレイルランニング用ザックに求めるのは収納力と整理力
ハダがザックに求めるポイントは4つです。
- 背面リザーバーではなくソフトフラスク派なので500mlソフトフラスク2本がフロントに収納できるデザイン
- ザックを下ろさなくても荷物を取り出せるフロント&脇下部分の収納力
- ポケット数が多く、エナジージェルやサプリなど荷物を分けやすい整理力
- レースで目立つド派手なカラーやデザインではなく、ラントリップでも使える汎用性あるデザイン
背面リザーバーは使用せず、レース中に出し入れや補給がしやすいソフトフラスク派なので、500mlソフトフラスク2本がフロントに収納できるデザインは必須。
レース中はできる限りザックを下ろさずに荷物を取り出したいのでフロント&脇下部分の収納力や整理力を重視しています。
ロングラン練習やラントリップ後に温泉に入ったり電車に乗ったりする機会が多いので、派手なカラーやデザインよりタウンユースにも合うシンプルなデザインが好みです。
おすすめトレイルランニング用ザック5選
では、さっそくおすすめのザックを紹介していきます。
1. ザ・ノース・フェイス TR10
1つ目にご紹介するのはザ・ノース・フェイスのTR10です。
ザ・ノース・フェイスの人気ザックTRシリーズが2019年に大幅アップデートされました。
見た目のカブトムシ感が苦手…という声も少なくありませんが、収納力&整理力に優れた安定感抜群のザックです。
ザ・ノース・フェイス TR10の概要は以下です。
- 価 格 19,800円
- 容 量 S/8L、M/9L、L/10L
- 重 さ S/310g、M/330g、L/350g
- サイズ S、M、L → 171cm&66kgのハダはMサイズ着用
- カラー ブラック、アスファルトグレー、アズテックブルー
紹介するザックには500mlソフトフラスク2本が付属するものも多くあります。
しかし、TRシリーズはソフトフラスクの付属なしで19,800円と高価。
その分、生地の質感や機能がしっかりとしている印象を受けます。
ザ・ノース・フェイス TR10の特徴は以下です。
- 深い・広い・伸縮性高いフロントポケットが収納力抜群
- 3本のチェストストラップでフィット感を調整しやすい
- 厚くコシがある生地で耐久性が高い
ボトルホルダーが高い位置にあるので首を曲げれば水分補給ができる点は見逃せません。
フロントポケットの収納力が高いだけではなく、内側にジッパー付ポケットが付属するなど細かな配慮もポイントが高いです。
ソフトフラスク飲み口がポケット内に落ちないようにバンジーコードが付属するザックは多いですが、TRシリーズには飲み口を抑えるバンジーコードは付属しません。
そのため、サロモン製など細いソフトフラスクを使う場合は走っている最中に落ちないように注意が必要です。
ザ・ノース・フェイス TR10の評価は以下です。
ハダ
TRシリーズには、TR10の他にTR6(Mサイズで7L)もありますが、メインコンパートメント容量の大きいTR10がおすすめです
The North Face TR10の詳しいレビューはこちら👇
【THE NORTH FACE TR10】2019年アップデート人気トレランザック2. サロモン ADV SKIN 5 SET
2つ目にご紹介するのはサロモンのADV SKIN 5 SETです。
1つ目に紹介したザ・ノース・フェイスのTRシリーズと比較されることも多い、2019年に売れたザックの1つ。
500mlソフトフラスクが2本付属して16,200円なので文句なしのコストパフォーマンスです。
サロモン ADV SKIN 5 SETの概要は以下です。
- 価 格 16,200円(税込)
- 容 量 5L
- 重 さ 220g
- サイズ XS〜XLまで5サイズ → 171cm&66kgのハダはSサイズ着用
- カラー ブラック、イエロー、レッド、ブルー
- 備 考 500mlソフトフラスクが2本付属
サロモン製のソフトフラスクは他ブランドに比べ細長いため、ポケットに収納しやすい点が特徴。
サロモン ADV SKIN 5 SETの特徴は以下です。
- 500mlソフトフラスク2本付属で16,200円とコスパ抜群
- フロント〜脇下の収納力が高く、ジェルなどを取り出しやすい
- チェストストラップはバンジーコードで胸やお腹の圧迫感が少ない
フロント〜脇下部分の収納力が高く、エナジージェルをガシガシ詰め込めるのが嬉しい点です。
また、フロント左側にジッパー付ポケットもあるのでスマホを入れても落ちることがありません。
脇下のポケットも大きく、ウィダインゼリーサイズのゼリーやヘッドライトを収納できます。
ザ・ノース・フェイスのTRシリーズと比較すると生地は伸縮性が高く薄めなので、トレイルで枝などを引っ掛けたら破けてしまいそうな印象です。
サロモン ADV SKIN 5 SETの評価は以下です。
ハダ
ADV SKINシリーズには、12Lとより容量の大きいADV SKIN 12 SETもあります
サロモン・ADV SKIN 5 SETの詳しいレビューはこちら👇
【サロモン ADV SKIN 5 SET】2019年アップデート!収納力&整理力が魅力のトレランザック3. アルティメイトディレクション マウンテンベスト4.0
3つ目にご紹介するのはアルティメイトディレクションのマウンテンベストです。
1985年に誕生したアルティメイトディレクションはハイドレーションパックというカテゴリーを発明した元祖ハイドレーションブランド。
マウンテンベストはアルティメイトディレクションのザックの中でもベストセラーの1つです。
アルティメイトディレクション マウンテンベストの概要は以下です。
- 価 格 23,100円(税込)
- 容 量 13.27L
- 重 さ 262g
- サイズ S、M、L → 171cm&66kgのハダはSサイズ着用
- カラー 1色のみ
マウンテンベストの特徴はこれでもか!と配置されたジッパー付やフラップ付ポケット数の多さ。
小ぶりなポケットが多いのでサプリメントや飴を整理するのに最適です。
アルティメイトディレクション マウンテンベストの特徴は以下です。
- 500mlソフトフラスク2本付属
- フロントや脇下にジッパー付ポケットが多く荷物を落としにくい
- 背面でサイズ調整するコンフォートシンチシステム採用で安定感が高い
大きな特徴は背面でサイズ調整をするコンフォートシンチシステムを採用している点です。
背面下部のコードを引っ張ることでフィット感と安定感が向上します。
合わせてチェストストラップも高さ変更ができ、自分のベストフィットポジションを探しやすいのも嬉しいところ。
アルティメイトディレクション マウンテンベストの評価は以下です。
ハダ
機能や容量は文句なしのマウンテンベストですが、ハダはアルティメイトディレクションのコーポレートカラーである水色の配色がちょっと苦手です…
ULTIMATE DIRECTION MOUNTAIN VEST 4.0
アルティメイトディレクション・マウンテンベストの詳しいレビューはこちら👇
マウンテンベストとよく似ていますが収納力が小さくスピードランナー向けのウルトラベストと比較しています。
【アルティメイトディレクション ウルトラベスト&マウンテンベスト】2大ロングセラー徹底比較4. アルティメイトディレクション ランナーズベスト4.0
4つ目にご紹介するのは再びアルティメイトディレクションのランナーズベストです。
アメリカ発のアルティメイトディレクションから日本人の体型に合わせて開発されたランナーズベスト4.0はシンプルなデザインとお手頃な価格が特徴です。
トレイルランニングを始めたい!トレイルランニングを始めたばかり!という初心者ランナーにおすすめしたいザックです。
アルティメイトディレクション ランナーズベストの概要は以下です。
- 価 格 13,200円(税込)
- 容 量 9L
- 重 さ 230g
- サイズ 1サイズのみ
- カラー 1色のみ
ランナーズベストは、必要最低限な機能を備え、コストはしっかり抑えたエントリーモデル。
背面の幅も狭くすっきりしたシルエットなのも好印象。
アルティメイトディレクション ランナーズベストの特徴は以下です。
- 税抜13,200円と手頃な価格でコスパ抜群なので初心者ランナーにおすすめ
- 500mlペットボトルが収納可能でソフトフラスク要らず
- ブラック&シンプルデザインで使い回しの良い容量9L
特に嬉しいのはボトルホルダーに500mlのペットボトルが収納できる点です。
フロント部分のボトルホルダーにペットボトルが入らないザックも多いのですが(特にサロモンなどソフトフラスクが細長いブランド)、ランナーズベストはペットボトルがそのまま収納できるのでソフトフラスク要らず。
ソフトフラスクは単体で購入すると2,000〜3,000円程度と価格が高い消耗品なので、ペットボトルが収納できると初心者の財布に嬉しいですね(転倒時はご注意ください)。
アルティメイトディレクション ランナーズベストの評価は以下です。
ハダ
ランナーズベストはトレイルランニングを始めたランナーの1個目のザックとしておすすめしています
ULTIMATE DIRECTION RUNNERS VEST 4.0
アルティメイトディレクション・ランナーズベストの詳しいレビューはこちら👇
【アルティメイトディレクション ランナーズベスト4.0】初心者におすすめなトレラン用ザック5. パーゴワークス RUSH UT2
5つ目にご紹介するのはパーゴワークスのRUSH UT2です。
ウルトラトレイルランナーのために開発されたザック・RUSH UT2は、2019年夏にバージョンアップし、個数限定販売による希少性からトレイルランニング業界で話題になったザックです。
30個限定の公式サイトでの抽選販売に申し込んだところ、運良く当選することができました。
今や100km超のウルトラトレイルランニングレースで欠かすことができないお気に入りのザックです。
パーゴワークス RUSH UT2の概要は以下です。
- 価 格 24,200円(税込)
- 容 量 約10L(本体8L + ポケット2L)
- 重 さ 350g
- サイズ 1サイズのみ
- カラー 1色のみ
数百個限定で国内製造しているだけあり、価格はもっとも高いザックです。
パーゴワークス RUSH UT2の特徴は以下です。
- メインコンパートメントはバックサイドオープン式
- ショルダー&チェストベルト調整で誰でもフィットしやすい
- 収納力&整理力に優れ、トレランポールも携行しやすい
特徴はバックサイドオープン式のメインコンパートメント。
100マイルレースになるとレインジャケットや保温着、予備ヘッドライトやエマージェンシーシートなど必携品がかなり多くなるので、収納をひと目で確認できるのは非常に評価の高いポイントです。
フロント〜脇下の収納力&整理力も文句なし。
パーゴワークス RUSH UT2の評価は以下です。
ハダ
使い心地や機能など大満足のRUSH UT2ですが、今回紹介するザックの中で最も重い350g
パーゴワークス・RUSH UT2の詳しいレビューはこちら👇
【パーゴワークス RUSH UT2】ウルトラトレイルランナーのために開発されたザック2019年夏の個数限定・抽選販売のため、現在は購入することができません。
しかし、RUSH UT2での機能改善やテストマーケティングを踏まえ、パーゴワークスから新商品がリリースされる日も遠くないかもしれません。
番外編|ザック容量が足りない時のサブバッグ・Naked Running Band
最後に番外編としてご紹介するのはNaked Running Bandです。
フルマラソンで愛用しているウエストバッグですが、トレイルランニング用ザックの容量が足りない際に使い勝手が良いサブバッグとしても機能します。
Naked Running Bandの概要は以下です。
- 価 格 7,260円(税込)
- 容 量 2L以上
- 重 さ 65g
- サイズ 12サイズ展開
- カラー 1色のみ
ウエストバッグと言ってもサイズ調整機能はなく、豊富な12サイズの中から自分の身体にフィットするサイズを選ぶことが必要です。
そのため、店頭での試着を強くおすすめします。
Naked Running Bandの特徴は以下です。
- フィット感が高いので荷物を入れても揺れにくい
- わずか65gで容量2リットル、3つのポケットがあるウエストバッグ
- ゼッケンホルダー付でマラソン大会でTシャツに穴を空ける必要なし
ジッパー等は無く、ポケットが3つあるだけのシンプルなデザイン。
ザックに加え腰回りに2L分の収納を増やせるサブバッグの存在はありがたく、エナジージェルやサプリメントをガシガシと詰め込むことが可能です。
500mlのソフトフラスクを2本入れると流石に腰回りが重くなりますが、フィット感が高く揺れにくいので負担も少なく済みます。
Naked Running Bandの評価は以下です。
ハダ
伸縮性はあまり無いので12サイズと豊富なサイズ展開から自分の身体に合ったサイズを選ぶことがフィット感向上のポイントです
Naked Running Bandのレビューはこちら👇
【Naked Running Band(ネイキッドランニングバンド)】マラソン&トレランに最適、フィット感抜群ウエストバッグまとめ|おすすめトレイルランニング用ザック5選
ハダが実際に着用したことのあるトレイルランニング用ザックからおすすめを5つまとめました。
トレイルランニング用ザックは1〜2万円台の商品がほとんどですが、容量や機能性、デザインは多岐にわたります。
大は小を兼ねる!と容量の大きいザックを買うのもアリだと思いますが、容量の大きさに任せて必要以上の荷物を携行してザックが重くなってしまうことも少なくありません。
走る距離や時間、季節や天候条件を考慮した上でザックや携行する荷物を選ぶのもトレイルランニングの楽しみの1つだと思っています。
以上、ハダでした。