岡山・西粟倉村の村民ランナーのハダです。
2019年12月22日(日)に兵庫・加古川で開催された加古川マラソン2019に出場しました。
今回は加古川マラソン2019の大会レビューです。
- 12月の年納めレースを探している
- 自己ベスト更新を狙える走りやすいコースを探している
- サブ3達成のためサブ3ペーサーのいるレースを探している
12月下旬に開催されることもあり、関西の年納めフルマラソン大会として位置づけられることも多い加古川マラソン。
ハダは2018年に引き続き、2回目の参加でした。
ハダ
サブ3ペーサーの後を追う作戦で自己ベスト更新をすることができました!
加古川マラソンとは?
今年で31回目、参加人数は6,500人と中規模の大会
加古川マラソンの概要は以下です。
- 開催日 2019年12月22日(日)午前9時35分スタート
- 開催地 加古川河川敷特設会場 (加古川市加古川町友沢、加古川市防災センター前)
- 受 付 なし
- 人 数 6,500人
- 制 限 5時間30分
- 参加費 フルマラソン:8,000円
- 距 離 フルマラソンに加え、10km/中高生5km/ファミリー2km等あり
- コース 日本陸上競技連盟公認コース
加古川マラソンの特徴は以下です。
- 自己ベスト更新狙いやすい河川敷沿いの超フラットコース
- サブ3ペーサーが5人程度走るのでペースメイクしやすい
- 参加賞ティーシャツがニッケアクティブウール製で着心地バツグン
加古川マラソンの特徴はなんと言っても自己ベスト更新が狙いやすい河川敷沿いの超フラットコースという点。
河川敷沿いなので景色には飽きますが、標高差が少ないフラットコースで非常に走りやすい大会です。
そして、サブ3ペーサーが5人程度走るので非常にペースメイクしやすいことも特徴です。
サブ4&サブ5ペーサーが走る大会は多いですが、サブ3ペーサーが走る大会は非常に珍しいように感じます。
それだけ市民ランナーの憧れ・サブ3を狙うランナーが多く集まる大会でもあります。
ハダ
ハダは昨年2018年に初出場し、当時の自己ベストタイムを更新できたことに味をしめ、2年連続で参加。
年納めの大会として自己ベストタイムを更新して気持ちよく1年を締め括るのに相応しい大会です
加古川マラソンのコースは?
加古川沿いを走るフラットな往復コース
加古川マラソンのコースの特徴は以下です。
- 加古川沿いを走る超フラットな往復コース
- 給水所は2.5kmごとに16ヶ所設置
- 往復コースのため一部コース幅が非常に狭いエリアがある
ひたすら河川敷沿いを走る加古川マラソンですが、最高標高は20mに満たない超フラットコース。
河川敷から加古川大橋を渡る際に最高標高に達します。そして、往復コースなので2度繰り返します。
雨が心配されましたが、気温・湿度・風速など良い気候条件が揃った2019年大会でした
当日は雨が心配されましたが、天気にも恵まれ、気温・湿度・風速など良い気候条件が揃った大会でした。
加古川マラソンでの目標と作戦
ハダの自己ベストタイムは3時間14分02秒
ハダの自己ベストタイムは2019年3月に出場した鳥取マラソン2019で達成したサブ3.25=3時間15分切り。
【鳥取マラソン2019】スタートとゴールが異なるアップダウン多めワンウェイコース小雨が降る中での大会でしたが、前半ハイペースで飛ばし過ぎ後半失速。前半の貯金を切り崩しながらなんとか自己ベストタイムを更新しました。
- タイム グロス:3時間14分16秒 ネット:3時間14分02秒
- 順 位 年代別:一般男子29歳以下24位、総合140位
フルマラソンの大会は11月に出場した福知山マラソン以来1ヶ月ぶりの出場です。
【福知山マラソン2019】ゴール直前40m上り坂に注意、川沿い往復フラットコース福知山マラソンは2019年の大本命レース・加古川マラソンの前哨戦として出場しました。
しかし、結果は3時間25分15秒でなんとかサブ3.5…。
前半を抑えて後半からネガティブスプリットで攻める予定がペースを上げ切ることができず後半大失速。
そして最後には両足を攣り、走ることもできずトボトボ歩いてゴールするという情けないレースでした。
福知山マラソンの雪辱を雪辱を果たそうと気合を入れて加古川マラソンに臨みました。
福知山マラソンの目標は、いかにサブ3に近づくか
目標はサブ3!と言いたいところですが、2週間前に参加した伊豆トレイルジャーニー(68k&D+3,320m)で痛めた左膝が治っていないこともあり、弱気な目標設定。
【伊豆トレイルジャーニー2019】12月開催で関東圏の年納めレースに相応しいワンウェイ68kmの走れるトレイル加古川マラソンでは自己ベストタイムを4分更新し、少なくとも3時間10分切りは達成したいと考えていました。
あわよくば3時間5分切りを狙いたいところ。いや、厳しいかなぁ。
サブ3ペーサーに25-30km地点まで食らいついて、後半はペースダウンしても気合で乗り切るという作戦とは言い難い作戦で勝負します。
加古川マラソンの補給食やサプリメント
加古川マラソンの装備は以下です。
- 帽 子 エルドレッソ:マラソンキャップ
- シャツ パタゴニア:ロングスリーブ・キャプリーン・クール・トレイル・シャツ
- パンツ パタゴニア:ストライダー・プロ・ショーツ
- 下 着 ミレー:ドライナミック メッシュ ノースリーブ、ドライナミック メッシュ ボクサー
- 靴 下 インナー・ファクト:5本指ミドル丈
- 靴 ナイキ:ズームフライ フライニット
- 時 計 スント:アンビット3 ピーク
- バンド ネイキッド:ネイキッド ランニング バンド
- 手 袋 100均で購入したもの
半袖か長袖か悩みましたが、当日の気温を見て長袖をチョイス。スタート前は肌寒かったので正解でした。
また、加古川マラソン用に3万円を突っ込んでナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%を購入していたのですが、練習不足で履きこなす自信がなかったので断念。履き慣れたズームフライ フライニットを着用。
Naked Running Bandは伸縮性が小さく腰回りにギュッとフィットして揺れにくいのでフルマラソンやウルトラマラソンで愛用しています。出張ランにも最適。
さらに補給食は以下です。
- オレは摂取す:2本
- Mag-on:2本
- 芍薬甘草湯:1本
トレイルランニングと違い、マラソンの場合は立ち止まって補給食を摂りにくいのでスルスル飲めるゼリータイプのオレは摂取すと、エナジージェルの苦手なハダでも美味しく飲めるMag-onを選びました。
レース後半の攣り対策に漢方・芍薬甘草湯も忘れずに。
実際に加古川マラソンを走ってみた
前日は勤務先である西粟倉・森の学校の忘年会が岡山・湯郷のホテルで開催されたので、ホテルから加古川に向けて出発。遅くまで暴飲暴食をしていたので、朝の眠気と酒残りに不安になりました。大丈夫か、オレ。
湯郷から加古川までは車で1時間15分程度で到着。
会場北側駐車場が思いのほか遠く、スタート会場まで2.5kmほど歩くのでスケジュールには注意してください。ゴールしてから駐車場まで歩くのが地獄です。
ツイッター村のお友達・ネムネムさんと初対面
ツイッターのお友達である名古屋のネムネムさんも加古川マラソンに出場する予定だったので、レース前にぜひ会いましょう!とドキドキしながら初対面。最近のマイブームはツイッターナンパです。
愛知県出身のハダとしては名古屋のラン友達は嬉しい。
ネムネムさんと来年出場するレースについてお話していたらあっという間に時間が過ぎました。緊張もほぐれて助かりました。
今度は名古屋で一緒にラン&ビールしたいな。
サブ3獲ったぞー!!!! pic.twitter.com/SjANy7bt7s
— ネムネム@12/22加古川 (@nemunemu_diet) December 22, 2019
ちなみにネムネムさんは宣言通り・今回の加古川マラソンで見事初サブ3達成。凄すぎる…!
ネムネムさんは岩本能史・限界突破マラソン練習帳の10週間メニューでサブ3に向けてビルドアップ走など計画的に練習していたとのこと。レース後に速攻Amazonでポチりました。
スタート
曇り空の中レーススタート
レース前に簡易レインポンチョ(あのゴミ袋みたいなやつ)が配られていたので初着用。
ゴミ袋みたいで恥ずかしいなと思っていたのですが、確かに温かくて大満足。自分で買う気にはなりませんが、良いきっかけになりました。
開始1時間前にトイレに行ったはずなのにすでに尿意がこみ上げてきます。昨日お酒を飲み過ぎたり、朝に眠気覚ましのコーヒーを飲んだのが原因。レース前にソワソワしてしまいます。
尿意を音楽で気を紛らわしながら9時35分にレーススタート。さあ、やるぞ!
スタート〜21km
加古川マラソンのスタート直後はコース幅が狭いこともあり、前線で並んでいたのが功を奏し、スムーズなスタートに成功。昨年の経験が活きました。
しかし、スタート早々の3km地点、ぶっつけ本番で着用したレインポンチョが気になり始めます。
どうしようかな?脱ごうかな?もう少し暑くなるまで着ようかな?と悩んでいるうちに目の前のランナーがレインポンチョを脱いでゴミ箱に捨てました。
それを見て釣られてしまいオレも捨てよう!と慌ててレインポンチョを脱いだら、右耳のワイヤレスイヤホンを落としてしまいました。
うお、やべ!と後ろを振り返ってもそこには大量のランナーがいます。まだレース開始直後なのでかなりのお団子状態でイヤホンを探すことなど不可能。
こりゃもうだめだ!と右耳のイヤホンは諦めました。幸い、ワイヤレスイヤホンなので左耳だけでも音楽は聴けるのですが、ワイヤレスイヤホンゆえに右耳だけ落としてしまうという愚行。なんと幸先の悪いスタート。
買ったばかりであんまり使ってなかったんだけどな、ショック…
【AVIOT TE-D01g】10時間再生・IPX7防水で1万円以下!ランニングにおすすめワイヤレスイヤホンスタート早々のイヤホン落下事件を引きずりながら、サブ3ペーサーの後を追いかけます。加古川マラソンはサブ3ペーサーが5-6人配置されているのが特徴です。
まずは折返し21km地点まで食らいつくぞ!と同じくサブ3達成を狙うランナーが集まったお団子状態の中で走り続けます。
お団子状態なので風は当たりにくいのですが、コース幅が狭いので給水の度に他ランナーとぶつかってしまいます。
そして、サブ3ペーサーの走行ペースが速い!
サブ3達成には1kmあたり4分16秒の走行ペースが必要ですが、サブ3ペーサーは6秒ほど早く1kmあたり4分10秒のペースで走っています。
このペースに付いていくのはシンドいな、大丈夫かな…と思いながらも今回の作戦はとにかくサブ3ペーサーの後を追うこと。
高い心拍数に不安を感じながらもなんとか食らいついていきました。
21km〜30km
ようやく折返しの21km地点を通過。
まずは最低限の目標はクリア。ここからどこまでサブ3ペーサーに付いていくことができるかが勝負の分かれ目。
しかし、心拍数は高くなり、呼吸も苦しくなってきました。そろそろヤバいかも…。
途中、陸連登録組で10分早くスタートをしていたネムネムさんに遭遇。ネムネムさんファイト!と他人を応援すると自分も少しだけ元気になったような気がします。
23.7km地点の高砂折返しをクリア。あとはスタート・ゴール会場まで戻るだけです。
しかし、スタート前から我慢し続けていた尿意がこみ上げ25km地点で膀胱パンク寸前。
トイレに行ったらサブ3集団に置いていかれてしまう〜!と思いながらも我慢できず、給水所のトイレに駆け込みました。1リットルは出たんじゃなかろうか。
サブ3ペーサーについていけなかったなぁと緊張の糸が切れてしまいましたが、幸いハダが追っていたサブ3ペーサーは集団トップのペーサーで後ろにもペーサーがおり一安心。
まだいけるぞ!と後続のサブ3ペーサーの後を追いかけます。
しかし、足はすでに限界にきており、必死にストライドを大きくしても、腕を振っても、足がついていけずペーサーから次第に距離が離れてしまいます。
サブ3ペーサーに引っ張ってもらってサブ3ペース(=1kmあたり4分16秒)をキープできたのは30km地点まででした。
しかし、当初の想定以上に上出来の結果。あとは気合で乗り切るぞ。
30km〜ゴール
あとはいかにペースを落とし切らずに12kmを走り切れるかが課題。
Mag-onや芍薬甘草湯を摂取し、エネルギー補給と攣り対策をしつつ、最後のラストスパートです。
しかし、ラスト12kmがなんと長いことでしょうか。
足は重くなり、左膝や腰に痛みを感じるようになりました。
さっきまで4分16秒ペースで走っていたのが嘘のように、4分30-45秒ペースでしか走ることができません。
平均ペースも1kmあたり4分16秒からどんどん数字が悪くなり、4分18秒、4分20秒…と落ちていきます。
あと10km、あと7km、あと5km…河川敷沿いの景色もほとんど変わらず精神的に辛い時間帯が続きます。
ペース配分を考えると3時間10分切りは達成できそう。
3時間5分切りを達成できるようにペースをあげようと足を前へ前へ踏み込みます。
イヤホンあるかな?あったとしても傷だらけで壊れてるかな…?と走りながら探してみるものの見つかりません。
あと3km、あと2km…途中おじいちゃんおばあちゃん中心の応援隊の応援に半泣きになりながらようやくゴールが見えてきました。
しかし、河川敷沿いで見晴らしが良いだけでまだ距離があります。最後の力を振り絞ってペースアップ。
時計を見るとすでに3時間5分切りは叶わず、3時間6分代のタイムボードが見えます。
3時間6分代でゴールしたい!とダッシュ。ようやくゴールをくぐることができました。
加古川マラソンの結果
結果は3時間6分59秒で自己ベスト更新
あーーーーー!!!しんどかったーーーーーーーー!!!!
ゴールをくぐった瞬間、酸欠で倒れそうになりました。
長かった…辛かった…シンドかった…。でも、自己ベストタイムは更新できたぞ!
加古川マラソンの結果は以下でした。
- タイム 3時間7分4秒
- ネット 3時間6分59秒
- 順 位 一般総合男子:525位/4408人中 上位11.9%
- 部 門 一般男子(30〜39歳)52位/521人中 上位10%
自己ベストタイムを7分更新し、結果は3時間7分4秒でした。
あわよくば3時間5分切りを狙っていたものの叶わず終い。
30km以降のペースダウンが顕著な結果
ラップタイムを見てみると、30km以降のペースダウンが顕著な結果になりました。
やはり後半のペースダウンが課題。ビルドアップ走やインターバルトレーニングで改善したいところです。
加古川マラソンの評価
加古川マラソンの評価は以下です。
マラソンを始めて9年目ですが、少しずつタイムが早くなり、3時間7分代まで来ることができました。
しかし、まだまだ高いサブ3の壁。
ただ距離を走るだけではなく目的を持った練習を重ねないとサブ3は達成できないんだと痛感しました。
2020年の加古川マラソンではサブ3を達成できるようにしたいものです。
参加賞のティーシャツとバスタオル
ちなみに加古川マラソンでおすすめなのはコースはもちろんですが品質の高い参加賞も特徴です。
特に参加賞ティーシャツは地元・加古川の繊維メーカー・ニッケのアクティブウール製。
生地に厚みがあり、サラッとドライで汗冷えしないので練習に重宝しています。デザインもシンプルで着やすいですね。マジでおすすめです。
国内ランニングガレージブランドのフランク&モリスのF&M WOOL Tee(水玉模様のティーシャツ)にも同素材が使われています。
肉厚な生地が特徴。肩にはアクティブウールの記載あり
ひとまず2019年のレースはこれで終了です。
2019年はフルマラソン・ウルトラマラソン・トレイルランニングと計11本のレースに出場しました。よくレースに出た1年だった。
2020年1発目のレースは1月の宮古島ワイドーマラソン100kmです。自己ベスト更新し、9時間切りを達成できるように頑張りたいと思います。