【大阪鶴見緑地あおぞらマラソン2021】コロナ禍のスマートマラソン方式 1周4.22km✕10周コース

大阪鶴見緑地あおぞらマラソン2021のレビューです。

緊急事態宣言解除後の3密(密閉・密集・密接)を防ぐスマートマラソン方式で開催される小規模な周回マラソン大会です。

こんな人に読んで欲しい
  • コロナ禍関西フルマラソン大会を探している
  • 居住地域の問題で参加できるレースが少ない
  • 前日受付の必要な大規模大会ではなく当日受付の小規模大会が好み

長引くコロナ禍でレース開催も皆無ですが、久しぶりにマラソン大会に出場してきました。

ハダ

待望のフルマラソン・サブ3をようやく達成することができました!!……と言いたいところですが、わずかに力及ばずでした。悔しい…。

スタート時間は自由、1周4.22km✕10周、セルフエイド設置可能

聞き慣れない大会名ですが4回目の開催となる大阪鶴見緑地あおぞらマラソンの概要は以下です。

あおぞらマラソンシリーズはグリーン・フィールド合同会社が主催しており、札幌、有明、横浜、福岡など全国各地で展開しています。

  • 日にち 2021年6月27日(日)
  • 場所  花博記念公園鶴見緑地(大阪・鶴見区)
  • コース 1周4.2195kmの周回コース10周
  • 制限  制限時間6時間
  • 定員  ハーフマラソン・フルマラソン合わせて計300名
  • 参加費 5,300円(個人フルマラソンの場合)
  • その他 フルマラソン以外にもハーフマラソン、リレー、10分の1マラソン等あり

緊急事態宣言解除後のスマートマラソン方式で開催されます。つまりは3密(密閉・密集・密接)を防ぐものですが、特徴としては以下が挙げられます。

大阪鶴見あおぞらマラソン2021
  • スタート時間は自由
    個人フルマラソンの場合、10〜12時の間で自由にスタートできる
  • 1周4.22km✕10周の周回コース
    花博記念公園鶴見緑地の敷地内を折り返しも含めてぐるぐる回る
  • 手荷物キープステーションを用意
    各自がドリンクや補給食など自由に取り出しできるキープステーションあり ※コース上にエイドは無し
  • ペーパーレスのスマホ速報&デジタル記録証
    ゴール後にすぐにスマホで見られる速報記録とデジタル記録証が発行

ヨーイドン!ではなく時間内の自分の好きなタイミングでスタートできる珍しいレース形式です。定員もフルマラソン&ハーフマラソン合わせて300名と少ないのが良いですね。大規模なマラソン大会だとスタートで混雑して焦ってしまうし、周りのランナーのペースに惑わされてしまいがち。

1周4.22kmのコースをぐるぐると10周する精神力が問われそうなレースです。辛くなる後半で辞めたくならないか不安…。

手荷物キープステーション+1周4.22kmの周回コースなので大会エイドに依存せず自分の好みやペースでドリンクや補給食を摂取できるのが嬉しいですね。補給食などレース中の荷物の軽減もできます。

レースというよりも練習会のような内容ですが、デジタル記録証を発行してもらえるのは嬉しいですね。

1年半ぶりのフルマラソン 自己ベストタイムは3時間7分4秒

今回の大阪鶴見緑地あおぞらマラソン以前に最後に出場した大会は2019年12月に開催された加古川マラソンです。以降はコロナ禍でほとんどの大会が中止になってしまい、フルマラソンを走るのは1年半ぶり。

ちなみに加古川マラソン2019ではタイム:3時間7分4(ネット:3時間6分59秒)で自己ベストタイムを更新することができました。<【加古川マラソン2019】サブ3ペーサーあり!自己ベスト更新狙える河川敷沿いの超フラットコース>

当時は月間走行距離100〜150km程度でしたが、コロナ禍でレース開催が無くなったこともあり、グッと練習量が増えました。月間走行距離は300〜400km、パワーメーター・STRYDやトレーニング管理サービス・Training peaksを導入しランニング強度や疲労管理、ペース走や峠走も定期的に行っています。

その甲斐もあり昨年は数少ないレースの中で良い記録を残すこともできました。2020年1月には宮古島100kmワイドーマラソンで自己ベスト:9時間10分48秒(サブ10、総合16位)を更新し、2020年10月には人生初の100マイルレース・OSJ KOUMI10031時間7分42秒(サブ32、総合28位)で完走することもできました。

2020年の勢いのまま、ランニングを始めた10年前から目標にしているサブ3(フルマラソン3時間切り)を達成したいところです。

大阪鶴見緑地あおぞらマラソンを走ってみた

実際に大阪鶴見緑地あおぞらマラソンを走ってみました。

毎週80km〜100km程度を走っていましたが、大会の1週間前から完全にレスト。走らない日々で漠然と不安を感じることもありましたが、仕事が忙しかったこともありあっという間に1週間が経過しました。

ハダが生活する岡山県北・西粟倉村から会場となる大阪・花博記念公園鶴見緑地までは距離150km・車で2時間程度です。受付は9時30分からと遅め。自宅で軽く朝食を食べて大阪日帰り出張気分で車を走らせました。

事前受付

大会当日の1週間前にWEB上でスマートマラソンチェックシート(体調の報告や規約承認)を済ませることが必要なので忘れずに。

当日の受付は9時30分からですが、10時からフルマラソンがスタートということもあり時間はタイトです。個人フルマラソン以外にも個人ハーフマラソン、リレー競技なども同時にスタートするので受付は混雑気味でした。

フルマラソン個人の部は10〜12時の間にスタートできるので、10時過ぎにはさっそく走り始めました。ランナーが一斉にスタートしないので練習会に参加しているような雰囲気です。

スタート〜21km(5周)

コースは鶴見緑地公園内をぐるぐる回ります。都市部の公園ということもあり、自転車や歩行者とのすれ違いでぶつかりそうになることもあります。1周4.22kmのコースで途中に折り返し地点もありますが、誘導スタッフが20名以上も配置されているので迷うことはありません。

折返しの21km越え(5周)までは4分10秒〜4分15秒/kmのペースで走る計画です。スタート直後は安定しませんが平均ペースとラップペースをこまめに見比べながら徐々にペースを揃えていきます。3周目に入る頃には平均ペースが4分11秒/kmと安定しました。

当日は最高気温25度とマラソンを走るにしてはずいぶんと高め。レース前から小汗を掻いていました。レース中には小雨が降ったり止んだりを繰り返しますが暑さは続きます。

1周を回るごとに水分補給していては間に合わないため、エイドで都度補給する予定だった330mmペットボトル(いろはす)を握って走ります。エネルギー切れを起こさないようにエナジーゼリーも補給しつつなんとか5周を走り終えました。

ここまでは順調。マラソンの苦しさはまだ始まってすらいません。

21km(6周)〜34km(8周)

ようやく5周を走り終わり21.2kmに到達。さあ、ここからが本番です。21km以降(6周)〜34km(8周)の3周でいかにペースを落とさずに走れるかが勝負の分かれ目です。

すでに呼吸は苦しく、足も重くなってきました。とはいえ平均ペースは4分11秒/kmと想定よりも良いペースです。この3周をペースを落とさずに走り切ればサブ3も十分可能になるはず。

この平均ペースを落とさないぞ!と意識して走り続けていると平均ペースは4分11秒→4分9秒までアップ。しかし、呼吸は荒れ、ふくらはぎにハリを感じます。

8周を終え、残り2周になれば気持ちで乗り切れるはず!と根性論むき出しで走っていると8周目(30km〜)の序盤で右足・ふくらはぎを攣ってしまいます。

ペースは落としたくない一心ですが、立ち止まらずにはいられません。軽くストレッチしてすぐに走り出すもふくらはぎのハリは消えず、ペースも上がりません。そしてまた攣ってしまいます。時計を見ると平均ペースもフルマラソン・サブ3ペースの4分15秒に近づいています。ヤバいヤバい(汗)。

フルマラソンは30km以降が本番と言いますがまさにその通りで計画的なペースで走っていたもののここで総崩れ。ペースが上がらないまま9周目(残り2周)に突入します。

34km(8周)〜ゴール(10周)

あと2周!あと2周で終わり!と思いながらもペースは上がりません。吊った右足・ふくらはぎをかばいながら走るのでフォームが崩れて今度は左足・腿裏が攣ってしまいます。もう、だめだあ。攣ってはストレッチしてまた走る…を繰り返しながら進みます。3時間切りは無理でも3時間0分台でゴールしたい…。

ラスト1周に入る前にMAGMA・アスリートバーリィや芍薬甘草湯を摂取。少しでもペースを上げて走り切りたいものです。すぐに効果が出るわけではありませんがサプリメントを摂取したのがお守り代わりになってペースも少し上がってきました。あと1周!

あと2km…あと1km……と少しずつゴールに近づくとともに「ここからペースを上げたらまだサブ3を達成できるかもしれない」と既に体力はないものの気力が少し湧いてきました。あと700m…あと500m……ここまで来たら残りはダッシュ!(といってもジョグペース)でゴールまで走り切りました。

大阪鶴見緑地あおぞらマラソンの結果

ゴールテープをくぐって時計を止めてみるとタイムは3時間0分12秒…うわー、やっぱりダメだった。カメラマンのお姉さんが「速報結果がインターネットですぐに見れるので確認してくださいね」と声を掛けてくれたのでQRコードを読み込んでみます。

大阪鶴見緑地あおぞらマラソンの結果は以下でした。

  • タイム  3時間0分3秒
  • 順 位  第3位/45人中

うーん、フルマラソン・サブ3には4秒届かずに3分0分3秒…。どうして俺は4秒を削り出せなかったんだと悔しくて仕方がありません。しかし、人数が少な過ぎてサブ3を切れなくてもまさかの第3位(笑)

1年半前に出場した加古川マラソン2019からタイムは7分短縮することができました。力は付いてるんだけどな、サブ3が遠い。

調子に乗って必要以上に速いペースで走った前半、攣ったことを言い訳に無駄に長いストレッチ、最後のペースアップを始めるまでのダラダラ走っていた時間……後悔しかありません。

「あの暑い中でこのタイムなら冬のマラソンでは絶対にサブ3できますよ」とフォローしてくださるランナーも居るものの(ありがとうございます)、自分の最後の詰めの甘さが嫌になります。

1周ごとのラップタイムを見てみると、残り3周のペースダウンが顕著です。

  • 1周〜7周 おおむね17分10秒〜41秒
  • 8周     18分25秒
  • 9周     20分20秒
  • 10周   18分33秒

スタートから30km地点までは4分10秒/kmペースで順調だったものの、残り3周・12kmで大幅にペースダウンしています。前半をしっかり抑えて4分15秒ペースで抑えておくべきでした。

悔しい気持ちや後悔は尽きませんがツイッターで知り合ったランナーと会うこともできて楽しい時間でした。やっぱりレースの緊張感や雰囲気は大好きだな。

大阪鶴見緑地あおぞらマラソンの装備

最後に大阪鶴見緑地あおぞらマラソンで使用した装備についてまとめました。

ウェアは以下です。

今回の装備で特に悩んだのはシューズです。

フルマラソン用に購入したグイングインと前に進むナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%ではなく、アルトラのレーシング向けシューズ・バニッシュRをセレクトしました。足指がゆったりとしたアルトラ慣れした自分にはどうしてもナイキのシューズは窮屈に感じてしまいます。

ペラペラ生地・ペタンコソールの昔風のランニングシューズですが111gと非常に軽いのでお気に入りです。とはいえ、レース後半は足裏が痛くなってしまったのでマラソン用シューズ選びの旅はまだ続きそう…。

シューズに合わせてソックスもペラペラ系のインナーファクト・SKINSOCKS(足袋型)を選びました。100マイルのトレイルランニングレースもフルマラソンもソックスはインナーファクトが1番のお気に入りです。

補給食は以下です。

補給食
  • ドリンク 水、アクエリアス
  • ゼリー ダイトー水産 オレは摂取す
  • サプリメント MAGMA・アスリートバーリィ、芍薬甘草湯 ※いずれもレース前中に摂取

3時間前後の活動時間なので補給食やサプリメントは少なめ。

今回は手荷物キープステーション(自作エイド)を準備できたので上の写真のようにプラ製のカゴに水分やゼリーを入れておきました。

当日の大阪は小雨がパラパラと降る時もありましたが最高気温25度の猛暑でした。レース前から小汗を掻くような天気でレース中は合計1L以上も水分を摂っていました。ペッドボトルを手持ちしながら走る時間帯が多くあったのでボトルバンドを持っていくと良かったと反省しています。

編集後記

どうしてあと4秒を削り出してサブ3を達成せんかったんや!とレース中の自分を殴ってやりたくなりますが、これが今の自分の実力です。サブ3達成はもう少し先になりそう。悔しい。