【龍馬脱藩トレイルレース2020】下り基調ロード多め ワンウェイスピードコース 70km&D+3,200m

高知県・高岡郡〜須崎市で開催された龍馬脱藩トレイルレース2020のレビューです。

200人規模の小規模開催、距離70km&獲得標高3,200mのミドルトレイルで四国版・伊豆トレイルジャーニーのようなコース設定です。

司馬遼太郎が読みたくなるようなネーミングが最高。

山中で遭遇する坂本龍馬から通行手形がもらえますよ。

こんな人に読んで欲しい
  • 龍馬脱藩トレイルレース内容コースが知りたい
  • 四国で開催される70〜80kmトレランレースを探している
  • 70km前後のミドルトレイル装備補給食が知りたい

ただでさえレースが少ない四国地方に加え、2020年コロナ禍も相まってレース開催自体がほとんどありません。

龍馬脱藩トレイルレースは小規模200人70kmのミドルトレイルで開催されるということで初エントリーしました。

ハダ

人生初100マイルレース・KOUMI100から2週間後でまだ体にダメージが残った状態でのレース参加…果たして完走できるのか?

龍馬脱藩トレイルレース

龍馬脱藩トレイルレースは奥四万十ウルトラトレイルレースという旧名称でした。

今回で5回目の開催です。

高知の山奥で開催されるレースということもあり東日本のランナーにはあまり馴染みの無い大会ですが、四国では珍しい70kmのミドルトレイルレースです。

龍馬脱藩トレイルレースの概要

龍馬脱藩トレイルレースの概要は以下です。

龍馬脱藩トレイルレースの概要
  • 日付 2020年10月25日(日)
  • 場所 スタート・受付会場 天狗荘高知県高岡郡津野町
  • 距離 70km
  • 標高 獲得標高3,200m
  • コース 高岡郡津野町から南東方向に進み須崎市でゴールするワンウェイコース
  • 比率 舗装路4:トレイル6程度
  • 時間 制限時間14時間
  • 定員 200名
  • 費用 12,000円
  • 主催 ユニバーサルフィールド
  • 備考 前日受付なし・当日受付のみ
  • ITRA ITRAポイント3ポイント獲得

主催は阿蘇ラウンドトレイル霧島・えびの高原エクストリームトレイルでお馴染みのユニバーサルフィールドです。

200人と小規模で開催され、70km&D+3,200mのミドルトレイルのレースです。

関門が2つありますが制限時間は14時間と長めの設定です。

関東の人気レースである伊豆トレイルジャーニー68.3km&D+3,320m(2019年大会)なので難易度がよく似ていますね。

ちなみに同時期10月には高知県梼原町で開催される龍馬脱藩マラソン大会(旧四国カルスト高原マラソン大会)というよく似た名前の大会がありますが、こちらは高低差550mもあるフルマラソンの大会です。

コロナ禍での必携装備

龍馬脱藩トレイルレースの必携装備は以下です。

龍馬脱藩トレイルレースの必携装備

ドリンク1.5L以上、行動食、携帯用コップ、マスク or バフ、雨具(上下)、ライト、サバイバルシート、救急セット(絆創膏、テーピング消毒液)、携帯電話

コロナ禍ということもあり、マスク or バフの着用は必須です。

また関門でもあるエイドステーションが2ヶ所しか無いので、スタート→布施ヶ坂(35km)→葉山蔵(57km)→ゴールと各エイド間の距離が長いことが特徴です。

細かくエイドで補給することは期待できないので、必携装備としてドリンクが1.5L以上に設定されています。

ストック・ポールの使用は禁止されています。

アクセスの悪いワンウェイコースのためサポーターありの車移動が便利

スタート会場の高知県高岡郡天狗荘は赤いピンの辺りです。

スタート地点から右下の須崎方面へ南下し吾桑小学校でゴールするワンウェイコースです。

お一人さま参加の場合はレース前後の移動が面倒なのが懸念点。

本来であればゴール地点の須崎市付近に駐車・宿泊し、深夜1時発のバスに乗車して(乗車時間は1時間)スタート会場の津野町へ移動します。

ただでさえレース開始は早朝4時と早いのにバス移動の関係で起床時間が深夜0時前になりそうな強行スケジュールです。

全然睡眠時間が取れなさそう…

ハダの場合、レース前日はスタート会場近くに車で移動&前泊し、ゴールでお妻さまに待機してもらう作戦です。

早朝4時スタートの70kmのミドルトレイルレースなのでゴールまで10時間は掛からないはず。

お昼過ぎにはゴールし、レース後は温泉でも入りながら北上し、お妻さまの実家のある愛媛県今治市に移動し後泊する予定です。

龍馬脱藩トレイルレースは70km&D+3,200mのワンウェイコース

龍魔脱藩トレイルレースは四国版・伊豆トレイルジャーニーとも言える、70km&D+3,200mワンウェイコースのミドルトレイルレースです。

スタートとゴール地点が異なるワンウェイコースは車移動や宿泊の点で面倒ですが、スタートとゴール地点の景色が大きく異なるのが良いですね。

龍馬脱藩トレイルレースのコース特徴

龍馬脱藩トレイルレースのコースの特徴は以下です。

龍馬脱藩トレイルレースのコース
  • 標高1,300m地点と高地からスタート 下り基調のワンウェイスピードレース
  • トレイル4:ロード6ロード比率が高く、下りのロードが続く
  • 難関はレース序盤・中盤・終盤に位置する3つ急登

龍馬脱藩トレイルレースはトレイル4:ロード6とロード比率の高いミドルトレイルレースです。

標高図の通り全体的に下り基調ですが、下りはほとんどがロードのためスピードが求められます。

また、レース序盤・中盤・終盤にはそれぞれ3つのトレイル急登があります。

3kmで700mアップ、4kmで650mアップなど到底走れるわけがない急登をガシガシ登らねばなりません。

スピードが求められるロードの下り」「激しい急登」とギャップの激しいレースです。

龍馬脱藩トレイルレースを走ってみた

ハダが生活する岡山県北・西粟倉村とスタート地点の高知・高岡郡380km、車で5時間30分の距離にあります。

往路は高知を観光しつつスタート会場近くで前泊し、復路はお妻さまの実家が愛媛・今治なのでレース後は今治で後泊するプランです。

前日宿泊は姫鶴荘

スタート会場の高岡郡・津野町天狗荘

天狗荘は宿泊施設ですが、レース当日はリニューアル工事のために宿泊することができませんでした。

天狗荘から5kmほど離れた愛媛・久万高原町姫鶴荘(めづるそう)に宿泊しました。

天狗荘・姫鶴荘以外には宿泊施設はほとんどありません。

会場付近には愛媛県と高知県にまたがる尾根沿いに広がる四国カルストが広がっています。

キャンプサイトもあるのでキャンパーで賑わっていました。

絶景が広がる、牛が放牧されている、コーヒーやソフトクリームが売っている、と高原らしいコンテンツが一通り揃っています。

天気も良く絶景を楽しめたのですが、標高1,000〜1,500mと高地で風も強いのでとにかく寒い…!

思わずダウンジャケットを着込むほどでした。

姫鶴荘はいわゆる国民宿舎のような宿泊施設で夕食付き1泊8,000円

決してきれいとは言えませんが地元のおばちゃんおじちゃんが運営するアットホームな宿です。

大浴場は無く部屋のユニットバスのみ

夕食は御膳形式(バーベキュータイプもあり)。

暖房機が付かない部屋のブレーカーが落ちるお風呂の温水シャワーが出ない……とチェックイン後トラブルが続きましたが、朝食用(といっても深夜ですが)に白米を用意してくれたりと真摯で柔軟な対応をしてくれました。

前日受付なしの当日受付後、即レース

姫鶴荘から会場はわずか5kmの距離だったので直前までゆっくりすることができました。

龍馬脱藩トレイルレースは前日受付なし、当日受付のみです。受付時にQRコードを見せるだけなので非常にスムーズです。

会員制捜索サービス・ココヘリの発信機も入っており、レース中はザックに入れて走ります。

こういったフォローのあるレースは全国的にも珍しく安心感がありますね。

緑茶(茶葉)携帯コップボールペン(アンダーアーマー)洗えるマスクが参加賞としてもらえました。

スタート会場は標高1,300mほどで非常に寒かったので、直前までダウンジャケットを着込んで車の中で待機しました。

スタート〜35km(第一関門・布施ヶ坂)

早朝4時にレーススタート。

出場者200人の小規模なレースですが、上位10%&総合20位以内を目標としていました。

そのため、スタート時点で上位に位置付けし自分の順位を把握できるようにしました。

まずは四国カルストへのロードを2kmほど上って折り返します。

風の吹く音が聞こえるだけ、真っ暗で何も見えません。

始まって2kmしか進んでいませんが折返し視点から順位を数えると順位は13位。まずまずの位置付けです。

再びスタート地点の天狗荘へ戻り、ここからトレイルへ入ります。

トレイルは下り基調で走りやすいコースですが、暗い上に根っこや岩も多いので転ばないように気をつけながら進みます。

2週間前に出場した100マイルレース・KOUMI100で痛めた右足首に違和感を感じつつも、せっかく高知まで来たんだから完走して帰りたいなぁと痛みに意識を向けないようにしていました。

下り基調のトレイルを終えると、しばらくロードのパートが続きます。

スタート地点から並んで走っていたランナーと「龍馬脱藩トレイルレースは初めてですか?」「最近はどんなレースに出たんですか?」とおしゃべりしながらロードを下ります。

途中で「あれ、この人どこかで会ったことあるな…?」と気になり始め、阿蘇ラウンドトレイル2019の話が出た途端に「大分〜愛媛の帰りのフェリーでご一緒しましたよね!?!」「あっ!やっぱりそうですよね!!!」1年半振りの再会に感動し、がっちり握手を交わしたのでした。

澤田さんとの久しぶりの再会が嬉しく、阿蘇ラウンドトレイル2019や最近の参加レース等、話は尽きることはありません。

スタートから12kmほど進み、ロードの区間は終わり再びトレイルパートへ入ります。

ここから不入山1,336m)までジワジワと上ります。

上り基調で細かいアップダウンがありつつも、6km500mアップとなかなかの急登。

トレイルが乾いていたのが幸いですが、雨が振ればすぐぬかるみそうな針葉樹中心の人工林です。

山中で赤いテープを何度も見失いながら「こっちにテープありますよ」「足元悪いんで気をつけてください」と澤田さんはじめ並走するランナーとおしゃべりしながらトレイルを進みます。

まだかな?まだかな?と待ちわびていた不入山(1,336m)の山頂では美しい朝焼けを見ることができました。

スタート地点から18km進み、2時間以上が経過していました。

高知の山を走るのは今回が初めてでしたが、慣れ親しんだ三重・熊野地方にもよく似た山々の美しさに感動しました。

上り一辺倒から打って変わり、トレイルの下りパートに切り替わります。

路面は乾いていますが、草刈りした笹薮に足を引っ掛けたり滑ること多数。

笹薮パートが終われば次はガレ場を下っていきます。

空も明るくなってきたのでもうヘッドライトは必要ありません。

ハダ含め3人のパックで上りも下りも並走していましたが、下りペースが早く引き剥がされないように必死に食い付いていたら3名ほど抜くことができました。

途中、木の根っこに足を引っ掛けて大転倒しますが幸い怪我も無く一安心。

不入山のトレイルパートが終わり、ここからは10km以上ロードの下りが続きます。

なぜかトレイルパート終わりにコースマップには無いエイドが登場してエナジージェルや水分を提供していました。

不入山から一緒に走っていた岡山・総社の山本さんとおしゃべりしながら重力に身を任せてロードをグングン下っていきます。

急勾配では4分15秒/kmフルマラソン・サブ3ペースで走ってしまうこともあり飛ばし過ぎ感が否めません。

KOUMI100で痛めた右足首をかばって走っているせいか、右足太腿の張りが気になるようになってきました。

下りのロードでスピードが乗り過ぎないように太ももでブレーキを掛けているような感覚です。

しかし、70kmのスピードレースなのでロードの下りをサボるとタイムは伸びません。

しばらくロードを上った後、ようやく第一関門・布施ヶ坂35km地点に到着しました。

ハダ

第一エイド通過時点で8〜10位に位置づけています、上出来ッ!

35km(第一関門・布施ヶ坂)〜57km(第二関門・葉山蔵)

第一関門・布施ヶ坂のエイドを過ぎると再びトレイルの上り一辺倒。

3km700mアップとレース中盤の難関急登です。

レース前半はハイペースに進むことができましたが、この急登で一気にペースダウンしてしまいます。

足が上がらず腰も痛くなってきます。

1人、2人、3人…と少しずつ後続ランナーに抜かされてしまいます。

そして、ペースが落ちて体も寒くなってきたので手袋を着用しようとハーフタイツのポケットに手を入れると肝心の手袋がありません。

「不入山の下りで転んだ時に落としたのかな?」「まだ全然使ってないんだけどな〜ショック…」と落とした手袋を嘆いてテンションもダウンしてしまいます。

ところが「もしかしてこの手袋落としてませんか?」と後続ランナーが声を掛けてくれました。

そうそう、これです!ぼくの手袋はこれです…!

無くしたと思った手袋が戻ってきて元気も出てきました。

ようやく上りのパートを終え(37km地点)、ここからは下りのパートに切り替わります。

次のエイド(第二関門)は57km地点。

20kmもの距離で細かいアップダウン&ロード・トレイルのパート切り替えが続きます。

上りのパートで抜かれた分を取り戻そうとトレイルもロードもガシガシと下っていきます。

しかし、レース序盤から気になっていた足首の痛みをかばうせいか、どんどん右足太腿は痛くなる一方です。

途中のトレイルでは何度も赤いマーキングテープを見失うものの、大きなロストをすることなく進むことができました。

普段から人が入っているわけではないトレイルも多いので「え、ここを通るの?」「ロストするランナーが多そうだな」と驚くパートも多々ありました。

上りは歩いてもいいが立ち止まらない、下りは重力に任せて攻めるを徹底して走りました。

途中、ふと気になって立ち止まり、シューズを見てみるとパワーメーター・ストライドが無い!

え、なんで?どうして?!どこかで落とした!うわっ、ストライド落とした〜!うわー!

2万円以上する高級ランニングギアを落とした事実にテンションはだだ下がりです。まだ2ヶ月も使ってないのに…。

おもわずペースダウンしてしまいトボトボとロードを下っていましたが後続ランナーに抜かれてしまい焦ってペースを立て直しました。

上りのパートで抜かれ、下りのパートで抜き返すことを繰り返しながらようやく第二関門・葉山蔵に到着しました。

「いま10位ですよ、ラストスパート頑張って!」

エイドスタッフの順位報告に俄然やる気も出ます。

ハダ

抜きつ抜かれつを繰り返しましたが、ラスト13km地点で現在10位。一桁番台のゴールもあり得ます…!

57km(第二関門・葉山蔵)〜ゴール(70km)

ゴールまであと少しなのに右足はパンパンに腫れており痛みも強くなってきました。

レース終盤での痛みと攣りを警戒して、お守りとして持っていたロキソニン(鎮痛剤)芍薬甘草湯(攣り防止漢方)を投入。

1口サイズのおにぎりをポケットに詰め込んでエイドを後にしました。残り13km

エイドを出発してからはしばらくロードが続きます。

ここから最後の峠越えに向けて徐々に高さが上がっていくことがよく分かります。

ダラダラとロードを上るものの体は限界に近く歩くペースもどんどん遅くなります。

前を進むランナーも一向に見えませんし、後続ランナーもいません。

すると、急にハダの真横に軽トラがものすごい勢いでやってきました。

あんた、道、間違えとるで!この道を上っても何にもあらへんよ

おばあちゃん

ハダ

え!うそっ!?!どこかで間違えましたかね?

道路に矢印が書いたったところはずいぶん下やき。だいぶ間違えとる

おばあちゃん

ハダ

うわー、マジっすか…ロードでロストしてしまった…

軽トラの荷台に乗ってくか?

おばあちゃん

ハダ

それは反則ですww

最後の最後にロードで大ロスト。大失態を犯してしまいました。

トレイルパートはコースマーキングが少なく小ロストを繰り返しましたが、ロードパートは完全に安心し切っていました。

おばあちゃんの言動に半信半疑ながらもここで間違えて進み続けるリスクを考慮して一旦下ることにしました。

いったいどこで道を間違えたんだろう?ロードで道を間違えるはずなんてないのに…。

間違ったこと教えたらいけんでワシも矢印を探したるわ〜

おばあちゃん

足の痛みをこらえながら下ると2km先に矢印がありました。

うわー、こんな分岐を見落としてしまったのか俺はッ!バカバカバカ〜〜〜ッ!!

おばあちゃんの助け舟が無ければ延々とロードを上り続けロストしたかと思うとゾッとします。

ハダ

一桁番台のゴールはもう無理だ…

往復4kmのロストはかなり手痛いですが、残り10kmちょっとなので気落ちしている場合ではありません。

痛みが強くなる右足をさすりながらロードを淡々と上っていきます。

途中家の前で太鼓を叩くおじさんの応援に元気が湧きますが一向にペースは上りませんw

自宅の塀にまでチョークで音符を書くほどのやりきり感に強い意志を感じます。

そして、最後の峠越えに到着。

これがレースの最難関で3km600mアップ。これはキッツいな〜。

逆に言えばあと3kmを歩き通せば、難関は終わりです。

針葉樹に囲まれた急登をトボトボと上ります。

トレイルに入る前にエナジージェルを補給しましたが足は動きません。

途中で何度も立ち止まりつつ、ランナー数人に抜かれながら山頂を目指します。

すでにGPSウォッチは距離がズレてしまっているのであと何km進めば山頂なのかもよく分かりません。

こういった精神状態の時って1kmが途方もなく長く感じてしまいますね。

すると山頂手前で突如、木製の門戸が現れ、坂本龍馬のコスプレをしたおじさんが待ち構えていました。

唐突過ぎて笑いが止まりませんが、ランナーを楽しませようとしてくれる素晴らしいレースです。

龍馬脱藩トレイルレースにちなんで通行手形をプレゼントしてくれました。

「あと2km上って3km下ればゴールですよ」と龍馬おじさんの一声にやる気が出てきました。

龍馬おじさんに遭遇してしばらく進むと山頂を通過。

「あと3km!」と意気込むものの、右足太腿の痛みが最高潮に達し、走ることはおろか下りも歩くしかできなくなってしまいました。

ラストスパートを掛けてペースアップする後続ランナーに抜かされつつ、足を引きずりながらトレイルを下ります。

須崎市の町並みが一望できる美しい景色に心が癒やされるも、最後の最後にペースアップできない自分に苛立ちます。

途中、ロードパートや民家や畑の間を走ったりするパートがあるのですが、すべて歩き通すしかありません。

「そろそろゴール会場の小学校が見えてもいいはずなんだけどな」と町を見下ろしてもそれらしきものは見えません。

完走はできそうなのが唯一の救いですが、もはや自分が何位だったかも分からず、57km地点で10位に居たのは遠い過去のように感じます。

ラストの下りではスパートを仕掛けるランナー4〜5人に抜かれてしまいました。

痛む足を引きずりながらようやく小学校の正門をくぐりました。

ハダ

57km地点で10位だったのに大ロストペースダウンで気持ちも途切れてしまいました…

龍馬脱藩トレイルレースの結果

後半13kmは足が売り切れて歩き通しましたが、なんとかゴールすることができました。

57km地点まで10位に位置していただけあって終盤のペースダウンが悔やまれるレース展開でした。

うーん、悔しいなあ…。

9時間21分25秒で総合19位

龍馬脱藩トレイルレースの結果は以下でした。

  • タイム 9時間21分25秒
  • 総 合 19位/174人中(上位10.9%
  • 部 門 19位/152人中

9時間切りを狙っていましたが、ラスト13km大ロスト&大幅ペースダウンで結果は9時間21分25秒

順位は総合19位

なんとか上位10.9%には食い込むことができました。

2週間前に出場した100マイルレース・KOUMI100のダメージを体に残しながらの参加でしたが、まずは怪我なく完走できて一安心。

100マイルレース後2週間でレースに参加するものではないですね、大反省w

ちなみにレース中にお話していた澤田さん10位山本さん5位と後半でもグングンと追い上げたようです(なんとしてもついていきたかった…)。

龍馬脱藩トレイルレースの振り返り

レースの振り返りは以下です。

龍馬脱藩トレイルレースの反省点

レースを振り返った反省点は以下です。

反省点
  • ラスト13kmで足が攣ってしまい走れなくなった
  • 上りのロードを無理して走り続けてしまい疲労が溜まった
  • 100マイルレース出場2週間後にレースに出場するべきではない(笑)

龍馬脱藩トレイルレースの良かった点

良かった点は以下です。

良かった点
  • スタート時点で上位に位置することで順位が常に把握できた
  • (得意の)下りのロードを攻め続けることができた
  • 定期的にジェルゼリーでエネルギー補給し続けることができた

龍馬脱藩トレイルレースの装備・補給

ハダが使ったウェアやギア、補給食をまとめました。

龍馬脱藩トレイルレースの装備

龍馬脱藩トレイルレースの装備は以下です。

以前から試したいと思っていたパタゴニアのハーフタイツであるエンドレス・ラン・ショーツをレースで初着用しました。

汗を掻いても裾がベタつくことなく、フィット感も高いのでノーパン着用でも快適に過ごすことができました。

サイドポケットの容量も大きく、ジェルやゼリー、ゴミを入れてもストレス無し。

素地が黒のため汗を掻いて乾いてを繰り返すと潮を吹いてしまうのは懸念点ですが、総じてレースでのハーフタイツ着用は好印象でした。

日の当たるロードは暑く日陰のトレイルは寒いと体感温度の変化も激しかったのですが、上半身の細かい温度調整がしやすいようにR✕Lアームウォーマーを着用したのも良かったです。

龍馬脱藩トレイルレースのザック収容ギア

龍馬脱藩トレイルレースのザック収容ギアは以下です。

龍馬脱藩トレイルレースのザック収容ギア

ザックは本体8L+ショルダー2L=計10Lの容量のパーゴワークス・RUSH UT2を選びました。

ショルダー部分に2つの500mlソフトフラスクに加え、本体部分にも500mlソフトフラスクを1本携行したり、ゼリータイプの補給食がメインだったので大きめのザックを選びました。

振り返ってみるとザックが重過ぎた印象が強く、ロードの下りで揺れを感じることもありました。

荷物を厳選してサロモン・ADV SKIN 5 SETなど5L程度の軽量ザックにしても良かったかなと思います。

龍馬脱藩トレイルレースの補給食

龍馬脱藩トレイルレースの補給食は以下です。

龍馬脱藩トレイルレースの補給食

10時間以下のレースなのでジェルやゼリー中心の補給食。

エイドで口にしたのはバナナ1本と1口サイズおにぎり2つのみで、基本は携行したジェルやゼリーなどの補給食を中心にエネルギー摂取をしました。

ハニースティンガー(ジェル)オレは摂取す(ゼリー)30〜40分おきに摂取することを基本にしつつ、急登前には必ずジェルを摂取するようにしました。

ジェルやゼリーばかりでは飽きてしまうのでくるみ餅グミも口にするようにしました。

リカバリーサプリのマグマ・アスリートバーリィはレース中に定期的に4本を摂取。

合わせて水分はポカリスエットを中心に、エイドで提供されるを補給しつつ、コーラを飲みました。

最後のエイド57km地点で痛み止めのロキソニン&攣り防止の漢方・芍薬甘草湯を摂取しました。

あまりロキソニンドーピングはしたくないのですが痛みが我慢できず禁断の服用です。

龍馬脱藩トレイルレースのまとめ

龍馬脱藩トレイルレースの評価は以下です。

龍馬脱藩トレイルレースの評価
コース難易度
(2.0)
コース景観
(4.0)
エイド充実度
(2.0)
観光
(4.0)
アクセス
(3.0)
総合評価
(3.0)

龍馬脱藩トレイルレースは、「スピードが求められるロードの下り」「激しい急登3つ」とギャップの激しいレースで、トレイルランニングというよりも山岳マラソンのようなロード比率の高いコースです。

少人数で高知県の山間部で開催されるレースだけあり、アットホームな地元ボランティアスタッフさんとのやり取りが楽しいレースでした。

「〜しちゅう」「〜やき」と聞き慣れない高知弁が新鮮であったかいですよ。

四国では数少ない70kmのミドルトレイルなので、100km越えウルトラトレイルに挑戦する前のジャンプアップレースとして位置づけやすいと思います。